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ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

ガンマナイフ治療

「ガンマナイフ治療」






白血球がしばらく上がらず、部屋は大部屋だったものの朝御飯とお昼ご飯以外の時間は部屋から出ることが出来ず、ストレスを溜めつつ我慢していた琴音でしたが(それでも同じ大部屋の子とは遊べるのでまだ良かったみたいだけど)、ガンマナイフ治療の1週間程前にやっと許容範囲内に戻ってくれました。

そしてガンマナイフ治療の為の入院前日、先日行った化学療法の評価をする為にMRI撮影をしました。
ここで万が一、chemoが効いていて腫瘍が縮小なり消失なりしていれば、「ガンマナイフ治療中止」という大どんでん返しも有り得たのですが、残念ながらそういう結果は得られませんでした。
その代わり原発の再燃はなく、転移巣も進行は見られなかったので、全く効いていないという訳ではなさそう。
なので、今後も補助療法としてのchemoは続けた方が良いだろうとD先生は仰いました。


次回のchemoはまた日程を考えるとして、ひとまずは目の前のガンマナイフ治療へ。
一旦こども病院の退院の手続きをとって、千葉県循環器病センターへ。

入院手続きをして、外来でレントゲンを撮ったり心電図検査したり。
いつもと違う場所なので、少々琴音はビビッたようで、一瞬べそかきそうな感じでしたが、こども病院と違って技師さん達がまず「病院・検査慣れしている子供」を見る機会が少ないらしく、大した事ない事でも「偉いね~すごいね~」と褒めてくれるので、図に乗ってきたようでwなんだかんだちゃんと受けてくれていました。

病棟に入るといわゆる特別個室が用意されていて、風呂トイレ&簡易キッチンみたいのが付属。TV付き。まあまあ付き添いも快適に過ごせそう。
病室に運ばれてきたお昼ご飯も、見ると結構子供好きしそうなもので(こども病院はね、結構シブイメニューなのでw)思っていたよりいい感じ。

午後になると脳外科のDr.や麻酔科のDr.が回診に。
その時に、Dr.が採血してヘパロックをしようとしたらIVHカテーテルのインターリンクというかコネクタ?の形状がこども病院と循環器病センターでは違っていて、外泊の時にヘパリン生水を処方してもらって家でヘパロックをしないといけないのに、こちらでは物品(シリンジ)が用意できないらしい。
病棟の師長さんがこども病院の病棟の師長さんに連絡して物品の用意をしてもらえるように頼んでくれて、夕方外泊に出る時にこども病院に取りに行くことに。

その後、ひと通りの事が済んで外泊。
こども病院でヘパ生を頂いて、帰宅。
土日は、風邪をひかせないように家でおとなしく遊ばせて、日曜の夕方帰院。
途中車で道に迷ってしまい(かなり田舎の奥地なので山道が難しい)、かなり遅くなってしまって、心配されてしまいました。
周りにお店もなく、食事も付き添いが食べれるところが食堂しかなくて、私は食堂でおそばをテイクアウトして夕食。
夜は、琴音はサークルベッド、私はソファーベッドで就寝。
寝慣れてないので琴音も私もあまり熟睡できず…。

翌朝。12月2日ガンマナイフ治療当日。
全身麻酔前投与の「セルシンシロップ」を処方され、9cc飲むようにとの指示。
今まで、こども病院では鎮静の時エスクレという坐薬を主に使っていたので、初めての薬をしかもジュースとかを使わずにそのまま飲む、というのはちょっとイヤな予感がしましたが、案の定。
9ccってかなり多いですよ、いやホントに。
小さい子供には薬は一思いに一気に飲ませてしまうのが一番良いけど、とても一度に飲ませられる量じゃない!
当然、一度目は何とか口にしてくれるけど、味が分かっちゃったら嫌がっちゃってもうダメ…。
少々こぼしながら、嫌がるところをなんとか無理やり飲ませる…。
どうせこんな鎮静、琴音に効くはずないのに…とか思いながらw
朝から体力を消耗したところで、琴音の担当のNs.がもう一人看護師さんを連れて病室に来た。

連れてきた方を見てびっくり!
琴音が初発の入院をしていた時に病棟にいらしたNs.で、3月で退職していた方だったのです。
聞くと今日からの配属だそうで、脳外科というのも偶然!
私も琴音も大好きなNs.だったので、異国の地で知り合いに会えたような気分でホッとした…。
とってもありがたい味方を得た感じ。

その後時間になってDr.がやってきて、ガンマナイフ室へ。
治療の前にMRIを撮りながらシミュレーション(治療計画)が行われるのだけど、その前にまずマスク麻酔を。
マスクで麻酔導入初めて見たけど、「1・2・3ドゾー」って感じでサクッと寝ちゃうのね~ホントに。

その後は、私はCT室やMR室のある放射線科の待合で待機。
途中、MRI撮影のためにMR室へ移動する時にチラっと琴音の姿を見る事が出来たけど、頭部に刺したレクセルフレームは大きくて重そうだった。
でも成人はフレームつけたまましらふで移動している人とかいました。

2~3時間程で、治療は終了。
病室に帰った時は目も覚めてきていましたが、挿管していたので、抜管後は喉がゼロゼロいって痰が絡んで苦しそう。
きちんと覚醒して少ししたら水分を採らせても良いということで、お茶やらポカリスエットやらを外来の売店で買って来て飲ませたら、喜んで飲んだのですが、夕方近くガンマナイフのS先生が回診に来てお話をしている時にちょうど「げー」と嘔吐。
まだちょっと酔い気味のご様子…。
この日は無理をさせずに寝かせる事に。
S先生は、「リニアックに換算すると60~120Gy相当に値する線量が照射されているので、1ヶ月くらいで効いてくるだろう」と仰ってました。
夜は昼間無理矢理(?)寝かされていたせいでちょこちょこ寝が浅いようで、私も「ママー」と呼ばれたりしてあまり眠れず。
24時間の付き添いって結構大変なものだな、と実感。

翌日は痰がらみ以外はすっきりと回復して、何事もなく循環器病センターを退院、その足でこども病院に戻りました。




ちなみにこの頃リアルタイムでUPしていた日記はこちらこちら


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